お笑いコンビ「EXIT」のボケ担当として活躍する兼近大樹さん。
明るく“チャラい”キャラで人気ですが、実は生い立ちが壮絶と言われています。
父の会社の倒産や両親の離婚により、貧乏生活を送っていたそう。
兼近大樹さんの生い立ちについて調べてみました。
兼近大樹の生い立ちが極貧で衝撃的!
お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹さんは、複雑な家庭環境と苦しい経済状況のもとで育ちました。
想像を絶する生い立ちについて、詳しく見ていきましょう。
超・極貧生活だった!?
父・勇治さんは建設業の社長でしたが、趣味のクワガタに月30万円も注ぎ込むなど金銭感覚が麻痺していました。
兼近大樹さんが小学生の頃には会社が倒産し、中学時代に両親が離婚したことから、生活はとても厳しかったそう。
貧乏エピソードが衝撃的だよ!
- 食卓には「もやし」だけ→調味料で味変して食べる
- おやつは裂いたティッシュペーパーのマヨネーズがけ
- クリスマスには「サンタです。来ました」のメッセージだけ
- 友人宅でごはんを食べさせてもらうまで帰らない
- クワガタを1匹50円で売る
ピンポンダッシュをして、逃げる時に妹に転ぶ演技をさせて気を引き、おやつやごはんをねだっていたという過去も。
兼近や妹はいつもお腹を空かせていたといい、近所の家にピンポンダッシュをしてわざと捕まったうえで、空腹を訴えてお菓子をもらうなどしていたそうだ。
引用:WEZZY
「EXIT」の相方・りんたろー。さんとネタの打ち合わせで『貧乏エピソード』を披露したときには、あまりの壮絶ぶりにりんたろー。さんが思わず涙。
兼近から「小さい頃、誕生日ケーキが買えなかった時、星を眺めていた兄が手で輪っかを作って星を囲み『ほら、ケーキだよ』と言ってくれたんだ」という話が送られてきて、ネタを書きながらだんだん涙がポロポロ流れ、「全然、笑えないや」と、そのネタをボツにしたという。
引用:マイナビニュース
経済的な事情から、兼近大樹さんは中学生のときからバイトをしたり、夢を諦めたりするなど普通の10代とは違う生活を送ってきたようです。
中学時代から50以上のバイト経験
両親の離婚後、母親を助けるために中学時代からバイトをしていた兼近大樹さん。
うちは長いこと母親が1人で養ってくれていたから、家がすごく貧乏だったんですよ。兄弟もいたし。だから、家計を支えたかったんですよね。それで中学生でもできるバイトを探して、学校や役所に許可をもらって、朝、学校に行く前に新聞配達をやってました。
引用:タウンワークマガジン
当時は貧乏であることがコンプレックスだったため、友達にバイトをしていることがバレないようにしていたそう。
中学卒業後はさらにバイト中心の生活となり、建築系の力仕事や居酒屋、バーなど50種類上のバイトを経験。
15歳の頃に“パン工場”と“力仕事”のアルバイトを始めたという兼近は、「朝は2時とかに起きて」「パン作って、で7時8時に力仕事行く」「17時に終わって18時くらいから(夜間)学校行って」と、睡眠時間が3時間だったという当時の過酷すぎるスケジュールを公開した。
引用:WEB ザ テレビジョン
超ハードな生活ですが、母親や妹など家族を支えるため、がむしゃらに働いていたことが伺えます。
甲子園強豪校のオファーを断って定時制高校へ
兼近大樹さんは、中学時代野球に熱中しており、かなりの実力者でした。
少年時代に没頭したのは野球だったという。「中学でも札幌市で優勝して、それなりにやってました」といい、プロ野球選手になりたいという目標もあった。しかし、中学時代に親が離婚。母姉妹4人との苦しい生活が続き、大好きだった野球もやめた。
引用:スポニチアネックス
へい!来週EXITまたもやゴッドタンでるってよ🦑🍫
— EXIT 兼近 (@kanechi_monster) September 23, 2018
さらに来週は初のトークライブもあるし、沼津、大阪、沖縄、福岡と飛び回るぜ!まじ感謝一択!
感謝を知らずに生きてたあの頃の俺を叱咤してやりたい。
中学軟式野球札幌市優勝した時のインタビューでドン引きコメントを残した俺を罵倒してやりたい。 pic.twitter.com/eNz4bVOwNa
甲子園を目指せる札幌の強豪校からオファーも届いていましたが、家計を考えて断念。
身を粉にして働き続けてきた照美さんに限界が。「俺がわがまま言っていい状態じゃないな。働かないと」と感じた兼近少年は野球に冷めたフリをし、中学卒業後にとび職として働きながら妹の学費を稼いだ。
引用:スポニチアネックス
“野球に冷めたフリ”をするのが切ないが、母・照美さんは息子の“ウソ”を見抜いていました。
「“野球に対する情熱が冷めてきた”と言って働くことを選択しましたが、本当は家計を助けるためのウソだとすぐに分かりました。そんな気を使わせてしまってごめんなさい」と真実を告げた。
引用:スポニチアネックス
親子で支え合って生きてきたことがわかりますね。
家計を助けるため高校中退
定時制高校に進学した兼近大樹さんですが、バイトを掛け持ちしても家計が苦しかったことから、高校を中退。
兼近の母親は、兼近が“遊んでるのも楽しくなくなったし、勉強もしたくないから、高校に行かないで働く”と突然言い出したといい「言わないけど、絶対、家のために…」とコメントし、母の助けになるようにと高校中退を選んだことを明かした。
引用:livedoor NEWS
昼も夜も働き詰めで、あまり寝ていなかった母親を心配したのでしょう。
高校中退後はバイトに専念し、妹・雪乃さんの学費を稼ぐなど“父親代わり”を務めていました。
雪乃さんは、いつも自分を守ってくれた兄にとても感謝しているそうです。
二度の犯罪歴も
高校を中退して働くことを選んだ兼近大樹さんですが、実は二度の犯罪歴があります。
- 2011年11月:売春防止法違反容疑で逮捕
- 2012年8月:1000万円窃盗事件への関与を疑われ再逮捕→不起訴処分
20歳のときには、女子高生に売春をあっせんした容疑で逮捕。
実際は女子高生の用心棒的な役割だったそうですが、罰金10万円の有罪判決を受けました。
約8ヶ月後には、窃盗事件に関与した疑いで再逮捕されましたが、事情聴取の末、不起訴に。
「苦しい経済状況だったから犯罪に手を染めたのでは?」という見方もありますが、当時は本人も罪の重さを正常に判断できなかったそう。
当時について兼近は「それが法に触れるとか、そういうことは分かっていた上で、でもそれの何がいけないんだって思ってしまっていました。僕が未成年のころは」と語り、今は自分の未熟さを反省し、考えの甘さを痛感しているという。
引用:モデルプレス
しかし、二度目の逮捕で拘留されているとき、人生の転機が訪れます。
拘留中に友人から差し入れされたピース・又吉直樹の著書『第2図書係補佐』を読み、「芸人になりたい」と初めての夢を持ったという。
自身を逮捕した刑事に「芸人になりたいなら東京へ行ってみたらどうか、今までの友達とは縁を切れ」と言われた兼近は、地元で自分が死んだという噂まで流し、過去を抹殺して上京。
引用:モデルプレス
妹も高校を卒業し、ひと段落したと感じた兼近大樹さんは、母・照美さんに「売れるまで帰らないから」と告げて上京。
東京でホームレス生活を送りながら学費を貯め、NSCに入学し、お笑い芸人としての道を歩み始めました。
兼近大樹は父の会社の倒産や高校中退でグレたって本当!?
極貧生活を助けるため、中学時代からバイトを始めた兼近大樹さん。
父の会社の倒産や両親の離婚などがなければ、別の人生を歩んでいたかもしれません。
犯罪歴もあることから、「グレたのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、兼近大樹さんは当時のことを不幸だったとは捉えていないようです。
自身の幼少期について聞かれると、「“ハッピー貧乏”って感じでしたね。貧困家庭で育ってるので、いろんなことを我慢させられてきたのかな」と、兼近は振り返る。
引用:スポニチアネックス
また、数々のバイトを経験したことも、人生を前向きに考えた上でのことだったそう。
僕、中卒なんですけど、そのまま高校に通ってた友達が、親や先生から“こういう進学をして、こういう仕事に就く”って人生の選択肢を与えられてるのを見て、僕は違うなって思ったんですよね。そうじゃなくて、自分でやってみて、どういう仕事が楽しいかを見つけたかったんです。
引用:タウンワークマガジン
グレてもおかしくない環境でしたが、兼近大樹さんは「母親を助けたい」「妹に学校を出させてやりたい」という一心で、常に家族思いだったことがわかります。
プロ野球選手の夢を諦めた過去もありますが、グレていたらこんなにも家族のために働けなかったでしょう。
かつて卒業アルバムに「ぼくの将来の夢は、プロ野球選手」と書いていた兼近。そして、もう一つの夢は「なんとかして有名になりたい。」だった。
引用:スポニチアネックス
二度目の逮捕後、上京してNSCに入学し、EXITとして大ブレイクした兼近大樹さん。
壮絶な生い立ちでしたが、幼い頃からの夢を叶え、家族とも良好な関係を築いています。
まとめ
兼近大樹さんの生い立ちについて調べてみました。
- 父の会社の倒産や両親の離婚で極貧生活
- 中学時代から50以上のバイトを経験
- 二度の犯罪歴があるがグレてはいない
壮絶な生い立ちを乗り越えて、成功をつかんだ兼近大樹さん。
さらなる活躍が楽しみですね。